わくわく夫婦の嫁日記~ただいま世界一周中~

中学校教員夫婦から、世界一周夫婦になった嫁の旅行中の徒然日記

自分自身が価値になる ~face to faceの勝負~

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バリに来て一週間。

毎日のんびり過ごしています。

観光をしない日は、海へ出向き、

キレッキレのサーファーを見ながら

浅瀬で、なんちゃってサーフィン。

なんとも優雅な毎日です。

 

連日同じ海へ出かければ、

同じメンバーと顔を合わせます。

彼らはすぐに名前を名乗り、

そして、こちらの名前を聞いてきます。

“わたし、泉ピン子覚えてね。”

“いつまでいるの?”

“お土産買って帰ってね。”

本当に泉ピン子かどうかはさておき、

驚くべきは彼女たちの記憶力と人の良さ。

 

翌日には、

“おはよー!元気?ひとみちゃん。”

“今日は、波が高いよ、ニュームーンだからね。”

“どこに泊まってるの?”

“結構遠いねー。”

(なんにも売る気なしの完全雑談モード…。)

ビーチボーイも、

“今は波が高いから、入らないほうがいいよ。シスター!

夕方おいでよ!”とハイタッチ。

(ちなみに、あなたが朝のほうがいいと言った

ので今日は早起きしたんですけどね…。)

 

もちろん観光客から見れば、みな商魂たくましい。

売り子さんも、マッサージのおばちゃんも

ビーチボーイも、次から次へと声をかけて

来ますが、決して無理な商売はしない。

今日、この瞬間の利益さえあればいい

ということは決してなく、

顔と顔を合わせた商売を楽しんで

いるのがわかります。

 

ビーチで売っているもの、やっていることは

どこも同じ。値段も同じ。

(隙あらば、盛ってきますが。)

要は、競合他社がいっぱいいる状態で

いかに売り上げを上げるか。

 

その答えは、自分のエリアで

気持ちよく過ごしてもらい、

リピーターになってもらったり、

他のお客さんを紹介してもらったり

ということになるのだと思います。

 

笑顔、温かさ、情報、安心、信頼…。

 

それが形になったのが、

知り合いになって、会話を楽しむ、

荷物の管理で信頼を得る、

ほしい情報を提供するということ

なのだと思います。

あそこに行けばピン子に会えるから、

私はピン子のところに行く。

となるためには、相手を思い、一緒に楽しむ。

自分自身が魅力的な人間であり続けることが

大切です。

 

ビーチで働く人たち。

彼女たちは、決してビジネスのノウハウを

教えてもらったわけではないはずです。

けれど、長年の経験や先輩の様子を見て、

工夫、努力し続けた人が生き残っている

のでしょう。

 

結局、自分の利益、自分の得だけ追い求めても

結果はついてこない。

相手を思い、努力を重ね、

自分自身で勝負できる人が生き残るのが

世の常なのだなと感じました。