思ったことを素直に表現する~ケアンズ1日目の出会い~
ケアンズ空港に降り立ち、中心地へ出ようとシャトルバスを利用した時のことです。受付でホテルの名前を伝え、料金を支払いバスを待ちますが、まだ宿を決めていなかった私たちは、中心地にありそうなホテル名を適当に伝えてバスを待ちました。
到着したバスに乗るのは私たちだけ。受付でもらったカードを渡すと、運転手は驚きながらもさわやかな笑顔で言いました。
“お前たちバックパッカーだよな!?”
”本当にこのホテルに泊まるのか??”
”ここはケアンズで一番いいホテルなんだぞ!!”
日本ではありえない質問ですが、あまりにも悪気なく聞いてくるので、いやな気はしません。まだ何も決めていないので、中心地に行きたいことを伝えると、よっしゃとばかりに最高の笑顔で
“俺にまかしとけ、いいところを知っている!”
とバスを発車させます。
運転中もこの道がメインの通りだとか、大きな移動におすすめの方法などいろいろと教えてくれました。到着したのは、店が立ち並ぶ通り。バックパッカーインやツアー会社がたくさんあるからと、さわやかに去っていくバス。おかげで、朝食にもありつけ、その後の計画もゆっくり立てることができました。
もし彼がぶしつけともとれる質問をしなければ、こんなに幸先のいいスタートを切ることはできなかったでしょう。相手がどう思うかを考えると、素直に思いを伝えることはとても難しくなります。けれど、他にいい案があるときや純粋な質問はきっと相手に伝えて正解なのだと思います。コミュニケーションを持ち、互いが交わることで、新しい道や選択肢につながるのではないでしょうか。
本文とは関係なく、グレートバリアリーフでちょける嫁