わくわく夫婦の嫁日記~ただいま世界一周中~

中学校教員夫婦から、世界一周夫婦になった嫁の旅行中の徒然日記

思春期の甘くも苦い日々ゆえに

とても久しぶりの投稿になってしまいました。

 

今回のお話は、私の前職が中学校の先生ということを先に添えてから始めさせていただきます。

respect というキーワード

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旅を初めて半年。これまでに現地の方や旅人と出会い、少なからず会話を交わしてきました。その中にはありがたいかな日本や日本人のことが好きだと言ってくれる人も少なくありません。そして、その方たちと日本について話をする際必ず出てくる単語があります。それが”respect”です。

 

いったい何が"respect"?

彼らはこの”respect”を用いて、いかに自分たちが日本のことを好きかを語ってくれます。

 

いわく、

日本人は互いに”respect”し合っていて、物に対しても”respect ”してるだろぅ。本当にGreatだな!!

と。

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respectを直訳すれば尊敬。互いに尊敬し合い、物に対しても尊敬の気持ちを持っている…かなり大げさです。はじめのうちは、きっとこの人はとてつもなく日本のことが好きなんだなとか、ありえないくらい素晴らしい日本人と出会ったんだろうなと思っていました。

けれど旅を続けるにつけ、本当に多くの人たちが日本人の”respect”な面が素晴らしいと言ってくれるので、どうやら日本人は”respect”あふれる国民なんだと思うようになりました。

 

お互いを思いやること。ものを大切にすること。

どういう所が"respect"なのかをさらに聞いてみると、相手のことを考えて行動するところや、ものを丁寧に扱うことを”respect”と表現してくれているようでした。

 

もちろん、これらの行動ができるのは日本人に限ったことではありません。彼らが言っているのは、多くの日本人が高いレベルを保って思いやりの心を持って行動でき、物を丁寧に扱うことができる点を称賛してくれているのだと思います。

 

ところで、日本の中学校では…

特に公立の中学校では、クラス単位での活動が生活の中心にあります。野外活動に出れば”来た時よりも美しく”清掃をして施設の人に感謝の意を表し、部活動では道具を大切に扱うことを重んじます。学校行事では、協力して何かを成しえることがいかに難しいかを突きつけられ、クラスでいさかいが起こり、それでも何とか本番までたどり着き…。みたいな青春の1ページは中学校生活の醍醐味のようなもの。そういえば、初めて体育会を見たという口数の少ない外国人講師が、その日の感動を饒舌に語っていたのを思いだします。

 

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少なからずこの日々が、”respect”あふれる国民性を作る一要因になっていると思うのです。日本に住まう10代が通る中学校時代。そこで、繰り広げられる日々は”何でこんなことやらなあかんねん”と思ってしまったり、”もうちょっと真剣にやってたらよかったかな”とほろ苦い後悔が沸き起こったり。決して一筋縄ではいかないし、面倒なこともたくさんあるけれども、そこから何かしらを学び歩んできた私たち。それが彼らのいう”respect”なのだと思います

 

とても素晴らしい心はぐくまれる国

国際社会で生き抜くために自己主張が大切だと言われる昨今。今までよしとされてきたことが簡単にひっくり返る世の中を私たちは生きています。時代が変わっているのですから、よしとされるものが変わるのは当然のこと。けれど、その中で変わらない大切なものが必ずあるはず。思いやりや場を清める心は、まさにいつの世でも変わらず美しい。日本が世界に誇れる国民性。そう胸を張って言い続けたいものです。