インドと日本は仲良しだったのだ!
日本とインドは仲良しと思ってくれているインド人多し
私がインドに滞在中、たまたま安倍首相がインドを訪問されていました。インドが日本の援助で作る高速鉄道の着工式への参加のためです。この旅で知り合ったどのインド人からも、“日本とインドは仲良しなんだ。知らないのか??”と言われ、恥ずかしながらしどろもどろになってしまう我々夫婦。確かに、インドのビザを事前申請なしで空港で取れる(アライバルビザ)のは、日本国民だけ。それだけでも、日本とインドの良好な関係がうかがえます。
インド人兄さんの考察
お世話になった宿のお兄さん曰く、“日本とインドの文化は似ている。人や物を敬い、相手に対してのお辞儀やうなずきを忘れない。それは、西洋の文化とは違う僕たちが共通して持っている文化だ。”とのこと。確かに、インドの方たちは私のつたない英語にもしっかりと耳を傾け、うなずきながら聞いてくれます。そして、相手が何を求めているのかに対する察しがとてもいい。言葉の壁はあっても、気持ちが通じやすく、なんだか英語がすごく上達した気持ちにさせられる今日この頃なのです。
日本の援助に感謝してくれている人がたくさんいます
ここでも日本が技術や資金面で力を貸してくれるおかげで発展している、感謝していると言われ、やはりそんなことは知らない私たちは、なんとなく“It’s my pleasure.”なんて言って笑ってみる。今回の安倍首相の訪印も生中継で大々的に報じられていて、たまたま入ったお店で従業員の方たちとテレビを囲んで、“日本のテクノロジーはすげぇ!ありがとう!!”なんて言われながら楽しいひと時を過ごしました。日本のことをこんなに良く思ってくれている人たちが世界にはたくさんいることを嬉しく思う反面、なぜそんなに良く思ってくれているのかを私たちはもっと知るべきだと強く感じました。日本からの援助を、人だけでなく物を大切に扱うことを自然とする日本の風土を素晴らしいと思ってくれている人たちが世界にはたくさんいます。一方で、日本全体は世界基準に合わせる方向へ向かっているような気がします。世界の街中での、素朴だけれど温かい日本全体への評価を知らずに成長のかじを切る私たちは、その過程で大事な何かを捨ててしまうのではないかと思ってしまいました。